ブックオフのスタンプカード
ブックオフの100円クーポンを消費しなければならないので、阿佐ヶ谷ブックオフへ向かう。
BOOK・OFF公式サイト↓
https://www.bookoff.co.jp/members/
アプリを起動させると、画面の右下にスタンプカードのボタンがあった。店の入り口にQRコードがあって、スマホで読み取るとスタンプがつくのだ。こんなの前からあったっけ、と思いつつ、スタンプをゲット。
これで定期的にブックオフに通う口実が出来てしまった。おそろしや。
これって商品を買わなくてもスタンプが押されるのだろうか。だとしたら通勤通学途中にブックオフがある人は全員やったほうがいい。
スタンプを10個貯めると抽選があって、1等は200円クーポン、2等は100円、3等は20円であった。
なんかよくわからないけど、私は既に10個のスタンプを集めていたらしく、抽選をすることができた。結果は3等。まあまあまあ。
このスタンプカード、ある一定期間で10枚までできるっぽい。つまり10回抽選が出来る。200円クーポン当たったらアツいなあ。大人だけど200円で一喜一憂出来るのだ。私にはたぶんなんらかの才能がある。
だって冷静に考えてくださいよ。100円のクーポンが当たったら、100円の本が無料で手に入るということですよ。これは凄いことですよう。
もともと楽しかった場所が、より一層楽しい場所になったような気がする。
『銃』中村文則
『銃』を購入。中村文則のデビュー作。
中村文則作品は読んだことがなかった。ので、まずはデビュー作から。ブックオフの横にあるベローチェで半分くらい読み進める。
銃を拾ってしまった大学生が銃を中心とした生活を送っていく。その美しさに魅了され、生きる喜びすら感じている主人公。でも、そこにあるのは単純な狂気ではなく、実際、私も銃を拾ったらこんな感じになるかも、と読者自身も読んでいてドキドキしてくる。
文庫本をズボンのお尻のポッケに入れて、表紙の大学生みたいにして帰宅。痛い文学ファンである
通信環境の悪さは逆に需要となる
それにしてもここのベローチェは通信環境があまりにも悪いから読書には最適だ。
年々、スマホのせいで読書に対する集中力が低下してきているから、強制的にスマホが使えないような場所が結構需要がある気がする。
まさかベローチェはそれを見越して通信環境を悪くしているのだろうか。
だとすれば、ものすごいアプローチで称賛されるべきことだが、たぶん天然だろう。
偶然電波が届かないような店の形をしているのだ。店の入り口から大分奥まったところまで空間が広がっているからな。
私の家も、一部分だけ通信が出来ない場所がある。そこで読書をすればいいのか。書いていて気がついた。これからは家ではそうしよう。
インターネットからいかに離れるか、が読書の醍醐味のような気がしている。インターネットが誕生してから、本を読む人が少なくなっているらしいが、むしろ、インターネットが生まれたことによる希少価値みたいなものが読書には宿り始めているような気がする。
現実の世界とは断絶された別の空想世界を旅する体験というのは、やはり貴重だろう。
ブックオフで古本を買って、隣のベローチェで読み進めるという生活スタイルはかなり良い気がしてきた。なんだかとても穏やかでいい時間だ。
ベローチェもスタンプカードを作ってくれればいいと思った。