お腹いっぱい
忙しかっただ。あー忙しかっただ。
このブログに日記を書き始めようと思った矢先にブログを書く余裕すらないほど忙しくなった。
ブログを書く余裕どころか漫画や小説を読む余裕すらなかった。
家に帰ってきて、YouTubeを見ながらダラダラして、寝る。それだけの日々。
いやYouTubeを見る時間があるなら漫画とか読めばいいじゃない、と思うかもしれないが、それが出来ないのだなあ。なぜだろう。
たぶん、漫画や小説などの「作品」に触れるときって作者の多大なるエネルギーを感じるから、どうしても消費者側もある程度のエネルギーを消費するのだろうな。
胃がもたれている時に味濃いモノ食べるのシンドイのと一緒かも。
本当は漫画や小説を読んで自分の好きなエンタメでお腹をいっぱいにしたいのに、仕事で忙しいと、その仕事でむりやりお腹が満たされてしまうから、自分の好きなものでさえ入らなくなってしまう。
エンタメは別腹にしてほしいが、私の場合はそうでもないらしい。YouTubeで無意味な動画を目の前に垂れ流していることしか出来ないのである。
『大科学少女』
とはいえ、何にも読んでいなかったわけではない。
『大科学少女』は読んでいる。『瑠璃の宝石』の渋谷圭一郎さんのデビュー作。全2巻。
これも面白い。生物学や物理学、生物学、化学、それぞれ好きな分野がある少女たちが集まった「大科学部」の物語。
この作者の方、すごいなあ。いろんな分野に精通しているのだ。たぶん世界の見え方も私とは違って鮮明に楽しく映っているのだろう。
『瑠璃の宝石』では鉱物がメインで、たぶん作者の得意ジャンルなのだろう。この大科学少女でも鉱物の話の割合が多い気がする。
全2巻だからサクッと読める。でも中身は濃密で、色んな科学分野の話が出てくるから色んな方向に興味が沸いて、この作品を通して自分の興味の幅を広げることが出来る。読み終わってすぐに本屋さんに行って科学の本とか読みたくなる。
『おもしろい石と人の物語』
現に私は鉱物学の本を買ったのだ。『おもしろい石と人の物語』。
まだ読み途中だけど、この本、当たり!
何が良いかって、鉱物を巡った「人間たち」の話にフォーカスして書いてくれていること。
鉱物の詳しい特徴の解説ももちろんあるのだが、タイトルにもあるように「石と人の物語」なのである。
人間の歴史という物語を主軸に起きつつ鉱物の奥深さについて書かれているから、とっても読みやすいし飽きない。
歴史好きな人も鉱物というちょっと違う視点で歴史を学べるのでいいかもしれない。
そしてこの本の作者の方、高校の理科の先生なのだ。だから文章もとってもわかりやすく、学生にも伝わるように構成されている。
実際この作者も本文中で「学校で教える理科の授業は面白くない」と書いており、もっと子供たちが「面白い!」と思ってくれるようにこの本を書いたという。
学校の勉強が面白くない! と嘆いている学生にはぜひ手に取ってもらいたい。
もう少ししたら忙しいのが落ち着くと思うので、このブログもちゃんと継続させていきたい。