6月の抱負
ボロボロだった5月を終えて、6月である。
今月は通常運行になる予定。そこまで忙しくはならないはずなので、たくさん好きなものを見たり読んだりしたい。そしてこのブログを充実させたい。
そう、このブログを充実させたいのだ。自分だけのテリトリーのようなものを作りたいなと思って始めたこのブログを!
今までは、何かを見たり読んだりしても「ああ、面白かったなあ」「ああ、つまらなかったなあ」ぐらいで終わらせてしまっていて、後々すべてをきれいさっぱり忘れてしまっていた。
せっかく見たり読んだりしたのだから、それを何かの形にして残したい、と思って色々考えた結果ブログをはじめたのだった。忘れていた。
まああんまり気張りすぎても続かないと思うし、ダラダラとやっていくのだが、とはいえあまりにもサボってしまうのもあれなので、適度にゆるゆると続けていきたい。
文章もあんまり綺麗に書こうとか思わない。適当でいいのだ。
『バンオウ-盤王-』を読む
ジャンプ+で連載されている将棋漫画である『バンオウ-盤王-』を読む。
サムネだけは見ていて、今まで読んでいなかったのだが、まだ20話くらいしかなかったのであっという間に追いついた。
主人公は300年くらい生きている吸血鬼。退屈な人生を送っていたが将棋の面白さに夢中になって、300年間ひっそりと将棋を極めている。で、めちゃくちゃ強くなったよって話。
ある日、お気に入りの将棋教室がつぶれてしまうと聞いた主人公 月山は、竜王戦の賞金目当てでアマチュアで優勝を目指す。
アマチュアが竜王戦に出て優勝を目指すというストーリーは『龍と苺』と同じだ。が、物語のつくり方や雰囲気は全然違うから、まったく別の面白ポイントがある。
面白ポイント① 主人公が吸血鬼
まず、主人公が吸血鬼であること。将棋漫画でファンタジーを持ち込んだ作品ってあんまりないんじゃないか。
『ヒカルの碁』のsai的なの要素はかなりある。実際にこの漫画の吸血鬼もGENとして謎の最強棋士として将棋アプリで有名になっている。
吸血鬼ならではの展開もあって、単純な将棋漫画におさまらないのが良い。他の吸血鬼も登場するし、吸血鬼を殺すエクソシストみたいな奴も出てくる。将棋以外のシーンでもハラハラワクワクするシーンが盛り込まれているのが、この漫画の凄いところである。
面白ポイント② 人間へのリスペクト
あとはこの主人公の吸血鬼がものすごく人間に対してリスペクトを持っていること。
『龍と苺』の苺ちゃんは、まったくそういうのないから不快感を抱く人もいるかもしれないけれど(私としてはそこも魅力だと思うのだが)、こっちの主人公の月山は現代の棋士に対して物凄く敬意と憧れを持っている。サインとか貰いたがったりする。
月山が将棋アプリでプロの棋士と対戦した時に、「たった20年そこらでここまで指せるのかよ、化物か!」とか言っちゃうのだ。魅力的過ぎるでしょう月山!!
そんなところも読み心地が良くて、万人にお勧めできるポイントである。
将棋漫画って魅力的
たぶん読者のほとんどは将棋の細かいルールとか知らないだろう。
コマの動かし方くらいなら知っている人も多いかもしれないが、じゃあ詳しい戦法とか、プロの世界の事情を知っている人がどれほどいるのだろう。
そういう細かいことは分からない読者を楽しませるって、相当な技術がいると思うのだ。真剣勝負の面白さや人間模様の面白さをきっちり描けないと、将棋漫画は続かないと思う。故に、面白い将棋漫画ってものすごく面白いのだ! 難しいジャンルだからこそ、面白いものは爆発的に面白い。このバンオウもそういう漫画になり得る作品だと私は思うのだ。
まだ20話くらいしかないから、今から全然追いつける。みんなで盛り上がっていきたい。